入浴介助は、その名の通り入浴をサポートする介護業務の一例です。
介護が必要な人たちの状況は多岐にわたるので、サポート内容を柔軟に変更する必要があります。
比較的軽いサポートですむ場合は浴室への誘導が中心で、身体を洗うなど大半のことを要介護者が自分で行えます。
逆に寝たきりに近い状態などで手厚いサポートが必要な場合は、全面的なサポートをしなければいけません。
入浴介助が必要となる人は介護施設に入所している例が多いといえますが、デイサービスで通っている人が対象になることもあります。
要介護者が一人で入浴するのはもちろん、親族による入浴介助も難しいと判断されるためです。
入浴介助において、まず注意したいのは温度管理です。
身体への負担を抑えるため、脱衣所と浴室の気温に配慮する必要があります。
また、シャワーや浴槽内の水の温度にも注意しましょう。
熱くても冷たくてもいけません。
気温と水温の管理は特に寒い時期に重要になります。
次に、注意したいのは、浴室内での転倒です。
浴室内は基本的にぬれているので、要介護者はもちろん入浴介助にあたるスタッフも転倒しやすく、ケガをしてしまった事例もあります。
一連の介護の中でも緊張感のある場面であると認識しておくとよいでしょう。
その他にも、入浴後は速やかに身体を拭くことが体調管理につながります。
浴室内で介護にあたるスタッフと、入浴後に身体を拭いたり髪を乾かしたりするスタッフを分けると迅速な対応が可能です。